『最新クライミング技術』菊地 敏之(著)


「岳人」に連載されていた「平成の登り方」「その登り方危険につき」が単行本化されたものらしい。

インドア、フリークライミングからマルチピッチ、アルパインにいたるまで、特に安全確保のための実践的な技術について、どうしてそうすべきなのかを明確に説明してくれていて分かりやすい。

構成は次の通り。

ギア
ビレイ
リード
マルチピッチ
懸垂下降
クラッククライミング
人工登攀
アイスクライミング
雪上技術
脱出と救助

ビレイ、リードの章についてのメモ。

・末端処理はバックアップとてではなく、結び目を緩ませないためにする。従って結び目に密着させなければ意味がない。
・結び目の末端はそのロープの直径の10倍以上出すことが必要。
・カラビナは横方向への荷重に注意。
・決定的に命に関わるところ(トップロープや懸垂下降の支点など)ではカラビナのシングルでの使用は避ける。
・トップロープの支点は複数から取りカラビナは2枚使う。
・終了後にすべきこと(ロアーダウンか、懸垂下降にするか、またその際の合図)についてビレイヤーとの間に了解を取る。
・足をロープと岩の間に入れない。

「終了点をめぐる諸問題」について。

「いかにそれが他人によって整備されたものだからといって、決して責任まで請け負わされたものではないのだ」という原則を忘れないようにして、疑問を感じたら迷うことなく手持ちのギアを使おう。

マルチピッチの章は勉強になることが多かったんで、また別にまとめておきたい。

サミットガイド宮崎薫Office

認定山岳ガイドによる技術講習とガイディングを通じて、スタンダードな登山の技術と登山の楽しさをお伝えしてます。はじめての登山から、雪山、バリエーションルートまで。今より一歩先の登山へのチャレンジを、安全に分かりやすくサポートします。 日常を脱ぎ捨てて山へ冒険に出かけましょう。