クライマーの命を預かってるビレイのほうが、登ることよりも重要。クライマーも技量が不安な相手にビレイしてもらうのは嫌だろう。
登るのが上手いより、ビレイの上手いほうが、一緒に登ってくれる仲間が増えると僕は教わった。
1. ハーネスとビレイデバイスのセット
ビレイデバイスは、インドアクライミングならバケツ型のATCが定番で、僕も最初はそれを買ったけど、マルチピッチやアルパイン系のクライミングをやるようになると、セカンドクライマーのビレイ機能があるATCガイドとかルベルソ4が必要になる。
僕はインドア用とアウトドア用とで使い分けしている。スポーツクライミング志向で、インドアかゲレンデでシングルピッチのリードまでしかやらないという人はATCで十分のはず。
① ビレイグローブを着用
特にジムでは素手でビレイしてる人も多いが、僕は必ずするようにと教わった。不意にロープが流れた際に、手を火傷したり、止められなかったりするリスクを軽減。
② ハーネスのビレイループに、ビレイデバイス付きの環付カラビナをセット。
③ ロープをU字にしてビレイデバイスの穴に通す。この時、クライマー側のロープが上、ブレーキハンド側のロープが下になるように通す。
④ U字に通したロープとビレイデバイスのワイヤーケーブルの両方を、環付カラビナにセット。
⑤ カラビナの環をしっかりと締める。
登るのが上手いより、ビレイの上手いほうが、一緒に登ってくれる仲間が増えると僕は教わった。
1. ハーネスとビレイデバイスのセット
ビレイデバイスは、インドアクライミングならバケツ型のATCが定番で、僕も最初はそれを買ったけど、マルチピッチやアルパイン系のクライミングをやるようになると、セカンドクライマーのビレイ機能があるATCガイドとかルベルソ4が必要になる。
僕はインドア用とアウトドア用とで使い分けしている。スポーツクライミング志向で、インドアかゲレンデでシングルピッチのリードまでしかやらないという人はATCで十分のはず。
① ビレイグローブを着用
特にジムでは素手でビレイしてる人も多いが、僕は必ずするようにと教わった。不意にロープが流れた際に、手を火傷したり、止められなかったりするリスクを軽減。
② ハーネスのビレイループに、ビレイデバイス付きの環付カラビナをセット。
③ ロープをU字にしてビレイデバイスの穴に通す。この時、クライマー側のロープが上、ブレーキハンド側のロープが下になるように通す。
④ U字に通したロープとビレイデバイスのワイヤーケーブルの両方を、環付カラビナにセット。
⑤ カラビナの環をしっかりと締める。
2. トップロープクライミングでのビレイ
ビレイのロープ操作は、まずはトップロープで練習。
基本的には、クライマーが登ってたるんだ分のロープをたぐるという操作の繰返し。
① ロープをたぐるときに、両手をビレイデバイスより上に上げロープを同時に引く。このとき、クライマー側のロープを左手で顔の前くらいの位置で握った状態で、ビレイデバイスのすぐ下の右手(ロック側)を上に上げてロープを強く引き上げる。
② 引上げたら、ロック側の右手を円を描くような動きで下に戻す。
③ 右手を筒状にしてロープから離さず元の位置(ビレイデバイスのすぐ下)に戻す。
※右手は筒状にして戻すスライド式ではなく、左手と持ち替えながらたぐる持ち替え式のほうがより確実。
④ 同時に下がった左手を元の位置の顔の前くらいへ戻す。
以降、繰り返し。
・ビレイデバイスはお腹の上で常に立った状態で操作する(ビレイデバイスが下を向いた状態にしない)。
・ロック側の右手はクライマーが墜落した場合にロープの流れを止める手になるので、決してロープから離してはならない。
3. リードクライミングのビレイ
ロープを取り込む操作の他に、ロープの送り出し操作が加わる。
① ビレイデバイスより下のロープを引き上げ、V字状にロープを保つ。
② 滑車を滑らす要領でロープを送り出す。
(ロープ送り出しは、腰の少し後ろでロープを持ち、送るときは腕を少し前に出すだけでもよい)
③ 左手をスライドさせながらビレイデバイスのすぐ上まで戻す。
ロープを繰り出した両手を元のポジションに戻してくる際、両手は決してロープから離さず手を軽く握った状態のままロープ上を滑らせてくる(いつトップが墜落しても止められるように)。
④ クリップが終わったら、たるんだロープをビレイデバイスに取り込む。
リードのビレイは、クライマーの動きに素早く対応しながらロープを引いたり送り出したり、クライマーの動きに合わせて。
⑤ 墜落を止める際はロック側の右手でロープをしっかり握って下向きに強く引き、ビレイデバイスの中でロープを屈曲させて行う。手の力だけで止めようとせず、ハーネスに完全にぶら下がるようにして、押さえ手側のロープの角度を付けることだけでロックするようにする。
◆クライマーが1ピン目にクリップするまではスポットして万が一の墜落に備える。その際、1ピン目までの長さのロープを振り分けて左手で持っておく。
【スポットの基本】
・墜落するクライマーを受け止めるのではなく、足から着地するように導くこと。脇の下くらいのところを背中から押すのが良い。
・傾斜の強い壁のビレイ位置の基本は、1 本目のクィックドローの直下。張り出しの大きい前傾壁であれば、上部のクライマーを見やすくするため壁に背を向ける。
・ビレイヤーの正しい立ち位置は、1本目のプロテクションの真下から半径1mの範囲内で、なるべく壁際。
・クライマーの後ろ(壁から離れた位置)に立つと、壁への衝突やクライマーのロープバーンなどの危険がある。
・ホールドとプロテクション(1~2本目)の位置関係で、プロテクションが左側(左手でクリップ)の場合は左側に立つ。右側(右手でクリップ)の場合は右側が良い。
◆ビレイは原則ルート(1本目の支点)の真下で。墜落で真上に引っ張り上げられても体勢は大きく崩れない。4クリップ目後は見やすい位置へ少し下がってもよい。
◆1本目、2本目のクリップのビレイはしゃがんで立ち上がり。
◆ロープをあまりに張りすぎてるとクライマーは登りにくいし、墜落したときロープに引かれて岩に叩きつけられる場合もある。ロープの緩ませすぎは当然注意。3ピン目まではグランドフォールの可能性があるのでロープは張り気味に。
◆クリップしたらトップロープ並みに張る。クライマーが動き出したらロープを出すがビレイ器より下にロープがたれない程度に。
◆フォールしたときは飛び跳ねることでロープを出して、クライマーの衝撃を受け流す。
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