自衛隊の幹部自衛官を養成する防衛大学校を舞台とした作品だけど、防大の様子がリアルに描かれていると評判だったので既刊の3冊を読んでみた。
防大といえば、昔の陸軍士官学校と海軍兵学校が統合されたような士官学校相当学校。
学費免除で給与が支給され全寮制、待遇は特別職国家公務員であり、もちろん普通の大学とは全く違った位置付け。
要するに将来の軍隊の指揮官を養成するわけだから、それはさぞかし厳しい学生生活だろうなと想像はつくけど、実際やはりかなり厳しそう。
ほとんど理不尽ないじめに近いような上級生の指導が行われる。しかし、いざ有事の際はそもそもが理不尽な状況下にあり、様々な制約のあるプレッシャーだらけの中で、冷静に指揮を執らないといけない。そのための訓練の一環といったような説明が台詞の中に出てくる。
自由と平等みたいな能書きが通用する世界ではないのだ。
僕にはとてもやっていけそうな世界ではないなと思う一方、大切な人や大切な祖国を守るため厳しく自分自身を律する彼らを、なにやら羨ましくも感じてしまうのはどうしてだろう。
彼らが将来、国防の中核を担うのなら安心して任せられるという気持ちになる。
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