山で「ヤバい」と思った瞬間について(岳人2017年12月号)

 
服部文祥さんが岳人12月号の中で、
 
『山で「ヤバい」と思った瞬間が、本当に危険かどうか、実はよくわからない。クライミング中に、5センチ下にあるスタンスに気がつかず、全身をがくがく震わせていることがある。ヤバいと思った瞬間が本当に危険なのではなく、なんともなく行き過ぎた瞬間が、死の淵だったのかもしれない。』
 
と書いていた。たしかにそうかも知れない。
 
山に限らず実は人生すべからくそうで、死の淵に立っていることに気付かないままそこから抜け出せていたということもあるかもしれない。自分が気付いていないだけで。

ヤバいまで行かなくても怖いと感じる瞬間は何度も経験している。
 
特に高いところが苦手なのになぜか山に登っている僕は、ここで支点が崩壊したらどうなるんだろうとか、ここで落ちたら何m落ちるんだろうとか余計なこと考えてしまい足がすくんでしまう。
 
下界では出来るパフォーマンスがクライミングだと全くだめ。
 
しかし、怖さを感じることは山ヤにとって必要な資質だと言われたことがある。
 
怖さを感じ続けることが命を繋ぎ止めるのだと。
 
 
 
 
 

サミットガイド宮崎薫Office

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