トップロープセットの手順

トップロープは常に確保支点が最上部にあるので、クライマーが落ちた時の安全性が髙く確保されている。

逆に言えば、最上部の確保支点が唯一全てであり、これが崩壊するとシステムそのものが崩壊する。
 
従って、信頼性と冗長性(バックアップ)のある支点の構築が絶対条件とも言えると思う。

トップロープセットの手順一例と注意点ノート。

1. トップロープ支点への到達
岩場の状況によって可能な場合は、歩いて最上部に回り込む。無理ならば、リードクライミングで最上部に到達する。

2. 支点の構築
 
・複数のアンカーから支点を取り、2枚の安全環付カラビナをゲートの向きを変えて使う。

・ロープが岩に擦れないようにする。

・トップロープ支点は2kN超の過重かかることは考えにくいので、流動分散、固定分散にこだわる必要ない。

・O型ビナを互い違いにする。D型を互い違いにすると、カラビナが倒れてロープが壁に擦れる。

・カラビナが壁面と垂直に立つようにする。縦型ハンガーにカラビナを掛けロープを通す場合、偶数コマのカラビナは立ち、機数コマのカラビナは倒れる。ロープは偶数コマのカラビナに掛ける。

・カラビナを掛けるときは、擦られないようにスリングやロープの下に入れる。
 
◆木立を使ったトップロープ支点作成の場合、スリングを巻きつけて支点とする。
 
 
 
左から
 ・ガースヒッチ                16kN
 ・ツーバイト                  44kN 
 ・ガースヒッチ                16kN       
 ・不完全なガースヒッチ       8kN       
 ・スリング同士の連結        10kN     

・ラウンドターンヒッチ
 

サミットガイド宮崎薫Office

認定山岳ガイドによる技術講習とガイディングを通じて、スタンダードな登山の技術と登山の楽しさをお伝えしてます。はじめての登山から、雪山、バリエーションルートまで。今より一歩先の登山へのチャレンジを、安全に分かりやすくサポートします。 日常を脱ぎ捨てて山へ冒険に出かけましょう。