雪山テント泊の基本

 
雪山での幕営はテントの保温性は当てにならず、シュラフとマットの装備を疎かにしないことが大切(安眠したければ)。寝るときに何よりも辛いのは地面からの冷え。

それと夏山とは違って通常のペグは雪に刺さらないため、埋めて使うことを前提にペグを準備する等、雪があることによって夏山とは違った運用が生じる。
 
1. 装備
 
無雪期のテント泊装備が基本。加えて、
・銀マット( 地面からの冷えを遮断する ) 
・ダウンのテントシューズいわゆる象足(靴下の裏にカイロをつけてテントシューズを履くとさらに極楽)
・ホッカイロ(マットとシュラフの間にも貼ると快適)
・ダウンパンツ(かさばるけど快適)
・ 湯たんぽ(ペットボトルやブラティウスにお湯を入れてシュラフの中、とくに胸に当てると加温に効果的)
・ブラシ(テントに入るとき雪を払う用)
・ベニヤ板(テント内で自炊するときのストーブ台)
・竹ペグなどの雪山用ペグ(埋め込むときに接地面積が広いもの)
・雪用ポリ袋(水作り用の雪を入れて外に置いておく)
・スコップ

2. 設営の手順

① テントの床面積より広めに雪面を慣らし、足で踏み固める。
② 出入り口を風下にしてテント本体を置く。
③ T字状に雪を30cm掘り、ペグを横向きにして中央部分をクローブヒッチで留めて埋める。埋めて使うアンカーは、ペグがなければ木の枝などを利用。
④ ペグを埋め込んで固定する際には、調整しやすいように張り網の取り付け方を無雪期とは逆にする。張り網は、テントを雪面に押し付けるようにしっかりと張る。
⑤ 風上側に雪のブロックを積み上げる。
 
3. 設営後

・靴や凍って困るものはテント内へ。
・テント内に雪を持ち込まない、ブラシで払う。
・内側についた結露はこまめに拭く。
・シュラフは寝るときだけ出して起きたらすぐにしまう。
・夏山以上に装備多いためテント内外の整理整頓が重要。
・ピッケルなど積雪で行方不明にならないようにまとめて立てる。
・常に換気を意識。
・トイレに出るときなど象足のままで。

4. 水づくり

① 綺麗な雪をビニール袋に集める。
② 保温ポットのお湯を少量入れて呼び水。
③ 雪をコッヘルいっぱいに入れる。
④ 雪を溶かす。
⑤ ろ過する場合、使用するフィルターは、コーヒーフィルター、流しの水切り、ガーゼなどを利用。
⑥ ジョウゴがあれば使って水筒に移す。
(シリコン樹脂のジョウゴがあればかさばらない)
 


 

サミットガイド宮崎薫Office WEBSITE

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