ピッケルの持ち替えについて

ピッケルは落とさないようにピッケルバンドを使うのが一般的だろう。

リストバンド派かリーシュ派かは分かれると思うが、左右に持ち替えできる肩がけリーシュ派のほうが今はスタンダード。

昔の山岳会ではよく「ピッケルは順手の延長」と言われ、山側に持ち替えず、クロスポジションでバランス取ることを徹底されてたらしい。持ち替えると怒鳴り声飛んできたとか。

今でも日山協の指導は、「(原則)山側が逆手の場合はクロスポジションで石突を斜面についてバランス保持(持ち替える方法もあり)」となっている。
 
しかし、クロスポジションで石突を斜面につくとは、昔の長いピッケルが想定されてるような感じもする。今の短いピッケルだとどうか。
 
ピッケルは、トラバースの際は山側に持ち替えるほうが安全だし、そうすべきだと思う。ピッケルを持ち替える場合、左右両方で滑落停止できることが本来条件にはなるが。
 
実はピッケル持ち替えは、ショートロープ使うヨーロッパガイドの技術が入ってきてからだと聞いた。ショートロープ運用するプロガイドはハンドコイルを谷側に持って、ピッケルを山側に持つことが技術上必須。
 
ガイドの場合、ピッケル落とすことはありえないという前提で、ピッケルバンドは基本しない。

そもそも肩がけはチェストコイルと干渉するし、リストバンドはショートロープでピッケル持ち替え発生するため出来ない。
 
滑落時にピッケルと体が繋がってることが、ピッケルが凶器となって体に降ってくる危険を招くこともある。
 
ピッケルバンドは使わず、左右にピッケル持ち替えながら使う。
 
 
 

サミットガイド宮崎薫Office

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