補助者のロープ操作による半身ロープ担架降ろし

テラスでロープ操作できる補助者がいる場合の要救助者降ろし技術。半身ロープ担架での降ろしを想定。
 
◆半身ロープ担架の作成

50mロープを担架の下(股を通す部分)から上(肩を入れる部分)の順に作成。担架の下部が上向きになるよう地面にロープを置き、下向きの方向に編んでいく。

① まずはオーバーハンドノット7つ作り、外側2つを上向きに、内側5つを下向きに置く。
 
 
② 内側5つのオーバーハンドノットのループに、ロープをループにして下から上に通し下向きに置く。これを左右つづらに5段編む。
 
③ 網目を増やしていく。目安として、6段目は2目増やして7目、7段目は9目、8段目は11目、9~12段目は12目。計12段作る(身長による)。
網目を増やすときは、ロープを1回ひねる。 減らすときは、両サイドのループを2つ合わせる。 
  
④ 12段目の12目を4目ずつまとめて、それぞれオーバーハンドノットで結ぶ。ここに腕を入れる。
 
 
⑤ 下の部分は股から通して、上下左右のオーバーハンドノット4つをカラビナで止める。肩紐の部分は後ろのオーバーハンドノットで調整。
 
 
◆半身担架に収容して降ろす
 
① リーダーが自分のハーネスに、降ろし用ロープ末端をエイトノットで結び、ロープの先を支点カラビナに素通ししておく。

② 末端から5mほどのところで、オーバーハンドノットで60cm程度のヒゲを作る。

③ ヒゲと要救助者の半身担架をカラビナで繋げ、バックアップとしてヒゲと要救助者のハーネスを環付ヌンチャクで繋ぐ。

④ オーバーハンドノット下、自分側ロープにシャントセット。シャントは自分が要救助者のやや下になる位置が目安。
 
 
⑤    リーダーは要救助者を支点ギリギリに近付けてからダブルデミキャブスタンをセットし、ロープ操作者に「ダウン」「スロー」「ストップ」の下降操作指示。

⑥   5m余長を下に落としてからリーダーが最初に少し降りる。要救助者を壁に対して横向きにして、股下のロープと背中のロープを上に持ち上げ壁から離しリーダー側に引き付けるようにして、壁に対して足を垂直に突っ張りながら下降。要救助者の足が壁に当たらないようしっかり引き付ける。

⑦ 「ダウン」「スロー」「ストップ」の掛け声をしながら下降。
 

サミットガイド宮崎薫Office

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