「日本国紀」 百田 尚樹(著)

 
様々な物議を醸しだしながらも、いまだに売れまくってる「日本国紀」。

保守論客の百田さんが、百田史観を軸に日本の歴史を「物語」として語っているわけだから、リベラルからすれば歴史修正主義だと批判が出て当然。

Wikiからの転載疑惑、参考文献が示されてないなどの問題指摘、また内容に矛盾があり史実と違うなどと批判され、それに対しての反論や論争が続いてる。

また本作品を批判した作家が、幻冬舎からの文庫本出版を中止にさせられたという騒動もあった。

しかし、これだけ多くの話題を提供するのは、百田氏という稀代のストーリーテラーの書いたこの作品が、読み物として抜群に「面白い」からだと思う。

面白いからこそ多くの人が手に取り読んで、そして無視できないその影響をリベラルは批判せざるを得ない。かつて小林よしのり氏の「戦争論」がそうであったように。

自虐史観に大きな風穴を開けた「戦争論」から「新しい歴史教科書」、西尾幹二「国民の歴史」。その流れの延長線上、平成最後の年に本著が出版された。

その間、特に若者の歴史観は、朝日新聞などが作り上げた左寄りから大きく修正された感じがする。

しかしまた、いわゆるネトウヨなど、一部行き過ぎた右傾化も生み出してしまったのもたしかだ。

欧米によるアジアとアフリカの植民地支配、帝国主義の時代、奇跡の明治維新を経て、日本はそれに正面から抗った。

特に日露戦争の勝利は世界中を驚かせ、欧米の植民地だったアジア各国を勇気づけ、戦後の各国の独立に繋がっていった。本当に誇れる歴史だ。

ただただ、あれだけの尊い命を失ってしまった大東亜戦争だけは、なんとか回避できなかっただろうかと正直思う。
 
しかし、日本が一方的な侵略者で悪人だったという自虐史観だけは断固として同意できない。
 
そういう罪意識を徹底的に日本人の精神に植え付けたGHQのウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムと、左傾化したマスメディアと教育界が、長らく日本人の誇りを傷つけてきた。本書の指摘する通り。
 
東京大空襲と原爆投下による民間人大虐殺、事後法により敗者を一方的に裁いた東京裁判が、百田氏の言う通り国際法違反なのは明かだけど、残念ながら歴史とは勝者によって記されるのだろう。
 
さらに、百田氏は朝日新聞をはじめとする、左傾化してるマスメディアを徹底的に批判している。

いま近隣諸国との間で泥沼の政治問題化している事案は、全て朝日新聞が火をつけて問題化したことがきかけ。

2014年、朝日新聞はようやく従軍慰安費報道の一部取消と謝罪を行ったが、繰り返し報道されたこのデマによって損なわれた国益は計り知れない。


 

サミットガイド宮崎薫Office

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