「すべての罪悪感は無用です」 斎藤 学 (著)

 
斎藤学先生の新作たまたま見かけて、久し振りに読んでみた。
 
先生が駆け出しの精神科医だった頃、古典的精神分析の技法が全く通じないアルコール依存症者たちとの出会いを通じて、その回復のプロセスに学び、後の治療法を確立していったと自ら語っている。

アルコール依存症の診断名を日本で定着化させた先生は、摂食障害をはじめとするアディクションの問題に取り組んだ後、虐待問題、そして機能不全家族で育ったアダルト・チルドレンの概念を広めた。

先生から言わせれば、症状も必要なこと。無用な罪悪感に由来する症状を「必要なこと」と肯定すること。

先生の言葉に触れると、ありのままの自分でいいんだなとあらためて思える。

「自分の人生を、一つの一貫した流れで物語れるようになれば、病気になろうと、どんなことがあろうと、すべては必要な「恵み」と感じられるでしょう。」

どんなことも、そのときの自分にとっては必要なことだったのだと今は思える。その延長線上に生かされてる今日一日がある。

「あなたのすることはすべて、自分を守るためにやっていることです。どんなに愚かに見えることでも、人間のやっていることにはちゃんと意味があって、ムダなことは一つもありません。
それは「生き残り」のための必死の努力なのです。」

愚かなことばかり積み重ねていてばかりなんだけど、これも必死の努力なんでしょうか。

「「意味ある人生」という実体があるわけではありません。何となく息を吸ったり吐いたりしてるのが人生です。それが面白いと思えることを回復と言います。」

若い頃付き合ってた彼女に、同じようなことを言われたことがある。毎日淡々と同じことを繰り返す、それが人生だよと。
 
あの頃は全く理解できなかったが、今は言おうとしてくれたことが分かる気がする。


 

サミットガイド宮崎薫Office

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