日本山岳・スポーツクライミング協会 自然保護指導員

 (公社)日本山岳・スポーツクライミング協会の自然保護指導員に認定いただいた。
日本スポーツ協会公認山岳コーチ資格を取得して資格要件を満たしていたので、言われるがままに都岳連主催の講習会を受講したが、コロナ騒ぎが始まってすっかり忘れた頃に登録証が送られてきた。 
指導員の役割例を読むと、次のようなことが書かれてある。 
・高山植物の植生保全など「自然保護精神」の啓発や実践
・自然環境に留意して紙くず、空缶、汚物等の美化清掃
・指導標、案内板、ケルン、山小屋等公共施設の保全協力
・キャンプ場や山小屋などの公園施設の秩序をある利用
・登山中又は山小屋における、火の使用及び喫煙等の火災予防
・各種事故を未然に防ぐため、登山中における注意喚起
・当該山域の興味地点、特色ある動植物、地質及び自然現象等についての説明や解説
・登山路、指導標、その他公共施設が利用上危険にあるとき、及び空缶・ゴミその他汚物等環境汚染が著しいときの関係機関への通報 
昔は環境のことなんか、考えもしなかった。自分が登りたい山に登って楽しむことが全てで。 
こんなに大きくて広い山なんだから、ちょっとやそっとのことでは、びくともしないだろうとも思ってたかもしれない。 
そのうち色んなことを知るようになり、僕自身も様々なことを考えるようになった。 
オーバーユースとトイレ問題もその一つ。携帯トイレがもっと普通に普及するためにはどうするべきか。 
お花畑がシカの食害によって消滅していく問題は、様々な問題が複雑に絡み合って、自然保護という問題の難しさについて考えさせられる。 
直接的に原因と言われてるのは、温暖化、天敵であるニホンオオカミの絶滅、狩猟者の減少など。しかし突き詰めていけば、それらも結局、人間が原因ということになる。 
登山ができるのは素晴らしい山岳環境が守られていればこそ。山岳のヘビーユーザーとも言える僕ら登山者は、山に入ることによって、大なり小なり山岳環境にインパクトを与えている。 
まずは何よりもそのことを僕自身が謙虚に自覚しないと。 
山にインパクトを与えない一番の方法は、人間が山に入らないことだ。しかしそんなことを言い出すと、人類が存在しないことが自然環境保護に一番いいことだとなってしまう。 
人間活動と自然環境の調和などと言葉で言うのは簡単だけど、人類全体が抱える重い課題。 
オーバーユースを抑制するには、入山料などもいずれ検討されていいと個人的には思う。山に入りながら山を守るために、まずは自分にできることを一つでも。

サミットガイド宮崎薫Office

認定山岳ガイドによる技術講習とガイディングを通じて、スタンダードな登山の技術と登山の楽しさをお伝えしてます。はじめての登山から、雪山、バリエーションルートまで。今より一歩先の登山へのチャレンジを、安全に分かりやすくサポートします。 日常を脱ぎ捨てて山へ冒険に出かけましょう。