『 ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論』小林よしのり(著)

 
小林よしのり氏はコロナ騒ぎが始まった最初から一貫して、このウイルスはインフルエンザより大したことない、新型コロナウイルスのパニックは史上空前の「デマ恐怖」だと主張し、馬鹿げた対応を批判してきた。
 
日本におけるインフルエンザウイルス感染者は1年で1200万人、関連死は1万人。それもインフルエンザはワクチンが確立されていてこの数字。それに比べて新型コロナウイルスは本当にそこまで大騒ぎするようなウイルスなのだろうか。
 
「データをちゃんと見れば、インフルよりたいしたことないコロナのために、経済を止めたら大変なことになるのはわかるはず。」というのが小林氏は言う。
 
当初、マスコミは「2週間後には東京もニューヨークのようになる。」とコロナの恐怖を煽りまくった。そして口を開けば日本ではPCRが足りないもっとPCR検査を増やせ。
 
しかし結果的に日本は全くニューヨークのような事態にはならなかった。そもそも日本と米国では、人と人の距離感や清潔さに対する国民性、医療システムが全く違う。
 
マスクをすることに慣れ手を洗うことが習慣化され世界一清潔な国とも言われる日本。そして家に入るときは靴を脱ぎハグなどの習慣も日常ない。
 
医療について言えば、国民皆保険で等しく世界的にも高水準な医療が提供されている。
 
感染者が増えても欧米のように死者が増えなかったのは、これらウイルスに対する下地が日本にはあったのと、何より医療従事者の頑張りによるところが大きいと思う。
 
すでに集団免疫がある程度形成されていたとか遺伝子的な推察等もあるけど、様々な要因が複合された結果だろう。
 
いずれにせよ、日本の状況を欧米と一緒に考えることはナンセンス。
 
そしてPCR検査を増やすことは、かえって医療の負荷を高めるだけ。大体ほとんどの感染者は無症状なんだから、PCR増やせば統計上の感染者数増えるのは当たり前。
 
むしろ、分母が増えることによって致死率が下がりこのウイルスの弱さがより分かる。
 
新型コロナウイルス対策は抑圧策より緩和策を取るべき。経済・社会活動を止めずに国民の集団免疫を作ることと、治療は重症者のみに集中して死亡者を減らすこと。この2点のみでいいという小林氏の主張。
 
それでも僕は、基礎疾患のある人や高齢者は十分に感染に気を付けて生活すべきと思うし、国民全体がマスクをして感染対策をしばらく取り続けることは致し方ないと思う。
 
しかし緊急事態宣言や営業の自粛要請など、経済を止めるような抑圧的な政策を取るべきではないと考える。
 
経済・社会活動を停滞させることになれば、人々の生活、特に経済的弱者はさらにダメージを負うことになる。失業率が1%上昇すると自殺者は2400人増加するというデータもある。
 
コロナで亡くなる人がいることは事実だが、インフルで亡くなる人の方がはるかに多いし、もっと言うと他の原因で亡くなる人の方がはるかに多い。
 
生命至上主義か?救世済民か?本著は問いかけている。
 
 
 
 

サミットガイド宮崎薫Office

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